期間工って仕事はどうなわけ?良い点・悪い点まとめ
(出典:https://gazoo.com/)
ときどき、テレビなどの宣伝で、大手企業の期間工従業員を募集しています。とくに大手自動車メーカーや、それに関連する大手企業などが目立ちます。
という私も過去に期間工で働いたことがあります。約1年間くらい。
今はどの業界も離職率が高く、転職する際に期間工の募集を見かかる人も少なくないはずです。
ただ、やったことない人からすると、「工場勤務」「期間工」に抵抗を感じる人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、期間工のメリット・デメリットを私なりに解説したいと思います。
私が期間工で働いた経緯
私は18歳のころからずっと飲食業界に携わってきました。はじめはアルバイトとして働き、のちに正社員になったり、お店を変わって個人経営の雇われ従業員もやりました。
いい加減なところもあったりして、そのお陰ではないんですが、結構いろいろな職場を経験しました。
そんななか、働いていたお店のオーナーが失踪する事件が起こり、仕方なく転職することになったわけです。
そのころ同棲していた彼女がいましたが、仕事終わりが深夜ということもあり、時間的にはすれ違いの生活が続いていました。
そんなこんなで、飲食業を続けようか迷っていました。
結局、昼の仕事に転職しようと思い、就職活動開始。
とりあえず見つけた職場も結局合わずに、即退社。次に見つけた営業の仕事も、ノルマをクリアできずに退社。
以前働いていたお店をやめて半年間くらいブレブレの生活が続いたもんですから、彼女にも振られる始末。
そんな血迷ったタイミングだったわけです。
短い間に色々ありすぎて、精神的にも参ってしまった私。
正直、次はどんな仕事してバリバリ稼ごうなんてモチベーションが湧くはずもなく、どちらかいうと、とりあえずでいいから稼ぎを確保しなきゃといった感じでした。
人間関係にも疲れを感じていたため、接客業や営業はまず無理。
そんなテンションが下がった状態で、なんとかやれそうかなっと思ったのが「工場勤め」でした。
工場なら黙々と作業すれば、仕事は務まるし、なんとかやれそうだと思いました。
とはいっても、昔ながらの「町工場」みたいなところは無理なので、工場でも比較的キレイな職場が良かったわけです。
そこで知ったのが、期間工でした。
しかも、求人を見ると、聞いたことあるような大手がほとんどです。
立場は契約社員という形ですが、時間給も全然悪くないです。むしろ、今までの待遇からすると、よく感じるくらいです。
このような経緯で、26歳のとき、私は期間工で働くことになったわけです。
期間工のメリット
まずは、期間工のメリットから紹介します。
- 入社までのハードルが低い
- 契約社員として大企業に入社できる
- しっかり休みが取れる
- 時給が高い
- 半年ごとの契約なので、嫌になったら辞めれる
- 社会保険に加入できる
- 未経験でもまともな月収を稼げる
- 年齢があまり関係ない
- 過去の経験もあまり関係ない
- 場合によっては祝い金などがもらえる
- 継続して働くとボーナスも出る
- 正社員としての再雇用もある
ざっくり言うと、こんなところでしょうか。
期間工で募集している工場は、ほとんどがライン作業になると思います。つまり、比較的単純作業が多いため、ほとんど経験は問われません。
私もまったくの未経験でしたが、それを問われることもありませんし、入社してから困ることもありませんでした。
ですから、まず誰でも入社しやすいというメリットがあります。
そして次に待遇です。
大手なので社会保険が完備されているので、今まで個人経営の飲食店で働いたことがあった私からすると、素晴らしい環境でした。
もちろん、週休2日も実現します。
そして、何より給料が良いです。
ほとんどの場合、期間工従業員は時間給になります。それも大手ですから、1,300〜1,500円程度はザラです。
さらに残業手当や、夜勤の場合は深夜手当、休日出勤手当もきちんと付くので、いわゆる「やった分だけ稼げる」環境なわけです。
以前、私が期間工として働いた職場は夜勤もあったので、その手当が結構大きかったです。
まったくの未経験で入っても、いきなり月収30万円以上も稼げちゃうんですから。
それまでの私の待遇といえば、月5日の休み、1日14・5時間働き、もちろん社保ナシ。まともな休憩や食事も取らず、といった働きかたで、25万円です。
どうですか?
それに比べれば、期間工の待遇がいかに良いか分かると思います。
私の場合は、たまたま次の仕事のお誘いがあったもんですから、期間工は1年で辞めましたが、何年か続けるとボーナスももらえるんですから、ほとんど正社員と同じ待遇といっても過言ではありません。
そのような仕事を、未経験でも間口を大きく広げて募集しているわけです。
- 「仕事どうしよう?」
- 「とりあえずサクッと稼げないかぁ」
- 「未経験でも30万は稼ぎたい」
などなど、仕事を探す理由はさまざまかと思いますが、そこまで気合いを入れずにサクッと入社できるのが期間工です。
簡単に言うと、「ハードルは低くて給料は良い」といった印象があります。
人によっては、そのまま正社員になる人もいます。
そう考えると、仕事や人生に迷った人にとっても、期間工は貴重な選択肢の一つになるのではないでしょうか。
期間工のデメリット
ただ、「おいしい話ばかりしてぇ〜」と疑う人もいるかもしれません。
確かに、仕事ですから良い話ばかりではありません。
そこで、期間工のデメリットについても触れておきます。
- 契約が切れて退社する可能性がある
- 夜勤の職場もある
- それなりに体は疲れる
- キャリアを積める環境ではない
- 職場によって匂いや汚れがつく場合もある
- 単純作業が飽きる
といった感じでしょうか。
一応、工場勤めですから、単純作業とはいえ、体はある程度疲れると思います。若い人であれば、ほとんど問題にならないこともありますが、30歳を超えている人の場合は、ストレッチをするなど、多少のメンテナンスは必要になるかと思います。
まぁ、そのあたりは期間工に限ったことではありませんが。
一番ネックになるのは、クビになる可能性があるということです。グサッとした言い方になりますが、単純に契約切れで退社することになるケースもあるのです。
ただ、これにおいても正社員のリストラと一緒で、どの立場でもそのようなリスクは伴うということは理解しておきましょう。
もう一つ、工場勤めに慣れていない人は「夜勤」がネックになるかもしれません。
私が以前1年間期間工をやったときは、昼勤夜勤の1週間交代制でした。つまり、1週間ごとに生活リズムを変える必要があるので、慣れるまでは大変でした。
たとえば、朝家に帰っても、かなかな眠れなかったり、反対に仕事中に猛烈な眠気に襲われたりと、とくに初めの頃はそのようなことで疲れを感じることもありました。
ただ、夜勤手当は相当大きいので、しっかり稼ぎたい人は夜勤がある職場が良いと思います。
しかし、なかには昼勤だけのところもあるので、収入は減りますが、そのような職場を選べば問題ありません。
いずれにしても、求人企業は結構多いので、あなたの都合にあったところを選べるはずです。
また、期間工の仕事は、比較的すぐに覚えられる単純作業が多いので、そういった仕事に対して向き不向きがスパッと分かれるのも確かです。
向いている人は何の苦もなく続けられますが、不向きな人にとっては正直苦痛に感じるかもしれません。
まとめ
そこら辺のことをある程度イメージしてから、期間工で働くかどうか検討することをオススメします。
ちなみに、パッとネットで検索してみると、以下のような求人が見つかりました。
大手メーカーの期間従業員を募集しているサイトのようです。
大手メーカーが未経験でもある程度の収入を保証してくれているので、働き手としてはありがたいですが、恐らく人手が足りていないのが現状のようです。
いずれにしても、選択肢はかなりあるので、期間を決めて働いてみるのも良いかもしれません。