ついに見つけた!伝説の枕

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私は長年、軽い睡眠障害に悩まされています。

 

夜中によく目が覚めますし、通して寝れたとしても起きると頭がパンパン。

パンパンというのは、頭が休まっていない状態のことです。

 

本来、睡眠を取ると、頭はスイッチが切れた状態になり、休まります。

しかし、その感覚がまったくないのです。

たとえるなら、睡眠中も思考がフル回転している感じです。

ですから、睡眠中、ずっと仕事していたかのような疲労感が、起きたときの状態なのです。

 

これがしばらく続くと、いよいよ脳みそはオーバーヒートを起こし、お昼あたりに完全に電源が落ちてしまいます。

それこそ、PCのスイッチをOFFにするように、思考がプチッと切れ、気づくと寝落ちしている状態です。

 

ある程度の睡眠時間を取っていても質が悪いので、疲労感も相当なものがあります。そのため、仕事をしていても身が入るはずもなく、1日が冴えない感じで終わっていきます。

 

私の場合、睡眠障害の原因はいくつか考えられるのですが、

たとえばアトピーです。

時期によって体が無性にかゆくなることがあるため、それで睡眠が浅くなってしまいます。それで起きてしまうこともありますし、無意識にかなり強めの歯ぎしりを起こしていることもあります。

また、フィットしない枕も睡眠の質が低下している原因だと思います。

本当にいろいろな枕を試しました。

 

枕は高すぎてもダメです。首から肩にかけてストレスがかかるため、起きると相当な疲労感があります。

かといって、タオルケットを折りたたむくらいでは低いです。また、頭のホールド感がないため、どうも不安定で、落ち着かないですし、かえってストレスになることがあります。

 

私は結構繊細な性格なものですから、ちょっとした変化や違和感がとても気になる質です。

ということもあり、枕選びには非常に苦労しています。

 

あるいは、薄手の夏布団をふかふかに折りたたみ、それを枕がわりにしていたこともあります。

一応、高さの調整は利くのですが、どうも後頭部のあたりに違和感が生じ、熟睡できません。

それに夏なんかは、頭が布団に埋もれる状態になるので、熱がこもり、それで眠れなくなります。

 

このように、たかだかまくら一つとっても、大変な苦労を余儀なくされるわけです。

 

もちろん、枕屋さんでまともなものをかったこともあります。

高さや柔らかさもちょうど良く感じたのですが、実際に使ってみると枕の縫い目というか、中の素材の寄り方が気になり、まったく眠れない始末です。

 

そんな状態があまりにも続きすぎるものだから、次は体がその状態に慣れ始めるのです。朝、不快感と睡眠不足なのは否めませんが、無理やり頭を起こします。

そうすると、一応体も起き、日常をスタートすることはできます。

 

ただ、やはり脳や体のポテンシャルは低く、仕事の効率も上がりません。

 

私の場合、無呼吸症候群とはそういうレベルではありませんが、日常生活においてボディブローのように地味に影響を与えています。

 

しかししかし、そんななか、ふと救いの手が降りてきたのです。

実は近ごろ、父親も同じようなことで悩まされていたようで、頭が休まらないという同じ症状を訴えていました。

その話の最中、「結局、座布団で落ち着いた」ということでした。

そう、座布団を枕にしたところ、しっかり寝れるようになったというのです。

またまた、冗談かと思いました。

 

ただ、私は性格上、とりあえず試してみる精神が強いです。

人がうまいというものでも、自分で食べて確かめたくなります。なぜなら、実際に自分で体験してみると、人の評価とはまったく違う印象を受けることがあるからです。

ですから、まずは自分で試してみる、というのが癖になっています。

 

今回の場合も、「座布団を枕?」と疑念を持ちましたが、今まで試してみたことがなかったので、とりあえずやってみようと思いました。

 

家になる座布団を干し、ホコリを払ってきちんと枕として使える状態にします。

初日、枕を二つ折りにして試してみました。

翌朝、印象としては「まぁまぁ寝れた」感じでした。

ただ、少し枕が高かったか、若干肩が張っている感じがしました。

 

さらに翌日、今度は座布団を折りたたまずに、そのまま敷いて枕替わりにしてみました。

これが大当たり!

完全に爆睡していました。相当久しぶりに「寝たぞ」という感覚でした。

頭もスッキリ休まった感じがして、数ヶ月ぶりに清々しい朝を迎えることができました。

 

枕が良かったのは、絶妙な高さと、程よい硬さです。

あまりにふわふわした枕は、感触はいいですが、あまたが安定しません。また、高すぎる枕は肩や首に負担がかかります。

その点において、座布団はほとんど完璧な枕と言えます。

もちろん、座布団にも個体差がありますから、一概には言えませんが、薄いものでも折りたためば調整は可能です。

唯一、注意しておきたいのは衛生面です。

ずっと床に置いてるものなのでホコリが被り、そのまま枕にすると頭がかゆくなってしまう恐れがあります。

ですから、座布団を枕にするときは、一度カバーを洗い、座布団は晴れた日に天日干ししておくと良いです。長年のホコリが溜まっている可能性もあるので、しっかり叩くか、掃除機なのでホコリを吸ってから試すことをおすすめします。

 

しかしながら、私のとってのベスト枕がまさか座布団だとは思いもしませんでした。ただ、実際に試すと、今まで使ったり試してみたりした枕よりも抜群に良いです。

 

知り合いにも同じような悩みを持っている人もおり、枕専門店でオーダーメイドを作る人もいました。ただ、お店では感触が良くても、自宅のベッドや敷布団との相性もあります。

また、中のクッションがヘタってくると、最初の印象と変わってくることもあるらしく、結局、数万円もかけて作った枕も、じきに使わなくなるという話も聞きます。

 

そう考えると、座布団は最も試しやすいかもしれません。薄手のものを折りたたんだりすれば調整もできるので、「なかなか合う枕が見つからない」という人は、ぜひ一度試してみてほしいと思います。